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ふだんは編集者。仕事を1年休んで帯同中。情報をまとめたり整理したり書いたりがするのが好き。帯同中は仕事ができない分、異国の情報を発信中。

中国語力を上げる「写経」

以前は週2回90分受けていたオンラインレッスンを週1回にした途端、ガラガラ音立てながら中国力が落ちているのをひしひしと感じる今日この頃。

 

これじゃあマズイので、仕事が立て込んでない日は週2に戻そうと検討中です。

 

それはさておき、中国語学習を始めてから「テキストの書き写し」、通称「中国語の写経」をずっとやってて、効果があると思うので紹介します。

 

五感を使うほど学習効果が上がるので「写経」は効果的

私は元々英語学習書の編集者として英語の先生と接する機会が多いのですが、ある先生が「英語初級者向けの学習として、書き写しが効果的」とオススメしており、私はそれを中国語で実践しているのです。

 

もちろん「写経」するときに漫然と書き写すのはNG!

 

次の点を意識しながら「写経」します。

 

  • 書きながら音読
  • 書いてる文の構造、文法をチェック
  • 汉字を正しく書けるかチェック

 

これって実は科学的に効果があると実証されている方法に則った学習法なのです。

 

学習をするときに、五感を使えば使うほど、学習内容が定着しやすいと言われています。

 

「写経」をするとき、以下のように五感を使います。

  • 目で読んで
  • 口で音読して
  • 耳で自分の声を聞いて
  • 手を動かして書いていく

 

このように目を、口を、耳を、手をフルに稼働しながら写経していくと効果があります。

 

ただ黙読だったら、五感のうち目しか使わないですが、「写経」の場合は目、口、耳の3つを使っているわけで、記憶の定着率が上がっていくと言われています。

 

これをやらないと、4技能のうち、特にスピーキング力が落ちる気がするし...私は効果を肌で感じています。

 

具体的にはこんな感じ↓。地味でまっったく映えない写真だけれども載せてしまう。

 

これ、授業で使っているテキストの会話文をそのまま書き写してます。

 

書きながら音読

まず下準備として、写経を始める前に、書き写す文章の音源を「一文流す」→「音源を止めて一文音読」の繰り返しで、音源の音をマネしながら音読しておきます。

 

そして、「写経」する段になったら、再び音読しながら自分の発音と拼音をチェック。怪しいところがあったら音源を確認して再度音読します。

 

書いてる文の構造、文法をチェック

書きながら、文法的な項目もすべて確認します。

 

例えば、「『尽管』(〜だけれども)は英語でいえばalthoughで『尽管...但是...』と呼応してるのね」とか

 

「『不是〜就是...』は『〜ではなく...』って意味ね」とか。

 

加えて、「写経」した文の重要な箇所にマーカーを入れていきます。

 

  • 長文を読解する上でキーになる接続詞「所以」「但是」とか
  • 呼応関係になる文法事項「挺...的」とか

 

汉字を正しく書けるかチェック

単語を正確に書けるかもチェックします。

 

書けそうで書けない汉字が意外と多いので、そういう汉字があったときは別紙に何回もその汉字を書いていきます。

 

よく意味を理解していない単語があった場合は辞書で引いて意味を調べます。さらに辞書に掲載されている例文を別紙に書き写します。

 

以上、「写経」のご紹介でした。

 

「写経」をしばらくやらないと中国語のレッスンを受けても、言いたい単語や文がすんなり出てこなかったり、なんとなく口がもたついて発音や拼音のミスを連発したりと散々なことに。

 

地味だし時間がかかる勉強なんだけど、これからも続けていきたいと思います!

 

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