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ふだんは編集者。仕事を1年休んで帯同中。情報をまとめたり整理したり書いたりがするのが好き。帯同中は仕事ができない分、異国の情報を発信中。

働いてる人いるの!? 中国の日本人駐妻

 

日本国憲法にて「すべての国民は、勤労の権利を有し、義務を負う」って定められているけど、中国に行けば当然ながら中国の決まりに従わなくてはなりません。

 

そう、残念ながら中国では「帯同ビザの身分では就業不可」なのです。

 

泣いても喚いても、こればっかりは仕方がありません。

 

でも、実際は「ネットでアルバイトして稼いでる人がいる」なんて噂が流れてくることも...。かたや、「中国帯同中は休業しているけど、日本に帰ったら即職場復帰するよ」っていう「隠れキャリアウーマン」なママもいたり...。

 

渡航前のイメージでは、渡航前(日本)も渡航後(中国)でも専業主婦な人が多いのかな〜って思ってたけど、実際は違いました

 

私の周りの方々の属性を中心に紹介していきます。

 

帯同前も帯同後も専業主婦

日本で専業主婦してて、渡航後も変わらず専業主婦として家族を支えているパターンです。

 

旦那さんが日本国内でも転勤が多い人は、やはり、このタイプの方が多い。

 

「本当は正社員として働きたいけど辞めてしまった、もう正社員は無理だと思う」など葛藤を抱えつつ専業主婦をしている人もいて、公園で子供遊ばせながら話を聞いたりしたなぁ。

 

自身の会社の休職制度を使って休職中

私の周りにはこのタイプの方が意外に多かった。特に、旦那さんと会社が一緒で、自分だけ休職ってパターン。

 

公務員(日本人学校の先生)だったり、大手企業だったり、やはり福利厚生が充実している職だと休職制度があるみたい。

 

帯同者のキャリアを断絶しない良い制度だと思う。もちろん会社にとっても帯同を機に大切な人財を失わないメリットがあるし。帯同による休職制度、どんどん広がってほしいな。

 

渡航を機に仕事を退職して専業主婦に

 

このパターンの方も一定数いる。なかには働きたいのに止むなく退職した方も。

 

 

退職せずにリモートで仕事をして稼いでいる

これはビザの問題上、本当はNGかと。直接の知り合いでやってる人は知らないけど、Twitter上で「リモートを検討してる」ってつぶやきは読んだことがある。

 

私はフリーランスの身分で働いている編集者で、渡航後も日本のお取り引き先と仕事を継続したいと思ってたけど諦めた。夫の会社に相談したところ「リスクがある」とのことだったので。

 

万が一、中国政府から問題視されたら、夫の会社が処分を受けるのは目に見えている…最悪、今後夫の会社の社員にビザが発給されないなんて事態も考えられるし。

 

「心配しすぎ」って思う方もいるかも。でも、こちらの政府がどんなに簡単に個人情報や「個人がしていること」を入手できるか...。それを考えたら、何が起こっても不思議ではないし、やめた方が賢明かと。

 

退職せずにリモートで無給でボランティアをしてる

直接の知り合いではないけど、こういう方もいると聞いた。きっと仕事が好きでキャリアを断絶させたくない頑張り屋さんに違いない…気持ちはわかる…!

 

でも実際はバレるとまずいことになると思う。というか、日本の会社は労働者をただ働きさせていいのだろうか...。

 

別件で、日本人が多く利用している保育園にボランティアでお手伝いに行ってる人が何人かいたけど、結局リスクがあるので全員辞めたという話も聞いたことが。

 

ボランティアで無給でも「稼いでるのでは?」と疑われる可能性はあるしね。あとは無給で働かせてる保育園が問題視されるリスクもあるし…。

 

ネットなどでお小遣い稼ぎをしている

 

周りでは聞いたことない(やってても秘密にするか)。ネット上だと時々聞く話。

 

でも帯同ビザの身分では当然NG。

 

フリーランスで、帯同中は休職中

これは私のことです。こういう人は周りにおらず私だけだったけど、Twitter上ではお仲間を見つけたことあり。

 

転勤族の夫のライフスタイルに対応すべくフリーランスになったのに、働けないとは何事よ…と数年前に途方に暮れたのが懐かしい。休職してキャリアに穴が空くのが悔しくて何回も一人で泣いたなぁ…。

 

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でも、1年くらい帯同して帰国した今、帯同して良かったと胸を張って言えます。自分の経験を広げる経験になりました。この心境の変化については別記事で詳しく書こうと思います!

 

以上、全員専業主婦に見えて実は違う、中国の日本人駐妻たちの立場やキャリアについてでした。

 

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